うんだから、君が肌色のパンストを履くのを嫌がる理由はわかる。わざわざ肌の上に肌色のもんを身につけて、こんなんなって引っ張りあげて、股んとこ真ん中に線入っちゃってるし、つま先だけ厚くて色濃かったりするし、確かに間抜けだ。変だよ。可笑しいよ。…

大人って気配りなんじゃないの？ 思いやりじゃないの？ こうしたら相手は嫌がるとか、こういうことしたら奴に迷惑がかかるとか、こんなことするとあの人は勃起したまま死ぬとか、常にそういうことに気を使わなくちゃいけないんじゃないの？ 自分勝手なことば…

俺がちょっぴりロマンチックで生ぬるい夢を観てた間に、世間では色々あったみたいなんだな。春のモードはネオコンサバティブらしい。それってあれかな、あの、スカートの前にスリット入ってるやつ。新保守主義？ 馬鹿な。あれほどまでに攻撃的な服装が他にあ…

「…で、わたしってよくコケるんですよね」 「はあ」 「すぐどっかにぶつかるし」 「あーそう」 「知らない間にアザできてるし」 「ふーん」 「今日もさっきそこで、ストッキング引っ掛けちゃって」 「え？」 「慌てて売店で新しいの買って、トイレで履き替え…

頑張っても無理なことはあるってこと。このことを夢見がちな少年少女たちにはっきりと伝えておきたい。夢は必ず叶うとは限らない。強く思っても、どんなに努力しても、果たせないこともあるんだよ。それが現実なんだ。そのことを認めるのは辛いが、いい加減…

うんだから、だいじょうぶ。あーこれで人生終わったなと一瞬思ったけど、全然そんなことない、ちゃんとまた朝が来た。人の気持ちなんかお構いなしに来やがった。まったく、な、しょうがねえな。しかしこれも陳腐な台詞だが、まあ大抵のことは時間が解決して…

終わった。終わった。完全に終わったよ畜生！（肥溜めにダイブ） 今度こそ俺の番だと思ったのに、そうじゃなかった。都合のいい奇跡は起きなかった。世の中そんなに甘くねえっつうか、世の中はやけに俺にだけ厳し過ぎやしないかい？ 恋をしてる奴ってのはま…