人生の大半をおっさんとして過ごす

人生の大半はおっさんとして過ごさねばならないことに気づいた。なんてことだ。それ、先に言っといて欲しかった。いやー、なんかやられたわー。

男の場合、生まれてから6年間が幼児として、小学生の6年間が子供、中学からハタチまでの8年間が少年、そっから30までの10年間が青年、その後は60……いや65までがおっさんかな。それより上はじいさん。おっさんでいる期間はおよそ35年。他を圧倒的にしのぐシェア。おっさん時代は、ただただ長い。

まあ、さすがに最近は、薄々感づいてた。俺けっこう前からおっさんやってるけど、これから先もだいぶおっさんのままっぽいぞって。正直おっさんとしては、あらかたやりつくした感があるし、おっさん臭さも相当極めたと思うんだけど、まだ卒業させてもらえない。編集部の意向なのか最終回を迎えられない。こんなモチベーションでおっさんを続けても、充分におっさん力を発揮することなんてできないよ。

しかもそんなおっさんをやっと終えたら、次はじいさんて。いや、じいさんは悪くないよ。じいさんにはじいさんの良さがあるし、ほんと各方面でご活躍されているって聞いてます。けどこのつらいおっさん時代を駆け抜けたご褒美として、じいさんは弱い。だからごくまれに、0.3%くらいの確率で、おっさんの後に美少女になるルートがあってほしいと願うんだ。