昼飯の問題

しかし40過ぎてこんなことで悩むとは。本当にしょうもない悩みで恥ずかしいのだけど、えっと、私の気持ち、聞いてください。

先輩と昼飯に行きたくない。

いやー、そもそも一緒に飯食ってんだから、そんなに嫌いってわけではないんだよ。だけど毎日毎日顔を突き合わせてると、飽きてきて、うんざりしてきちゃって、どんどん嫌なとこが見えてくるんだよな。

それでもこれは社会人としての修業なんだと自分に言い聞かせて続けてきた。先輩が繰り返す同じ話に相づちを打ったり、クラシックなジョークに愛想笑いをすることが、自分の魂を次のステージへ上げることに繋がると信じてやってきた。だけどもやっぱり、もう限界なんだ。

これ以上続けても良いものは何も生まれないってのがわかる。ケミストリー起きない。方向性が違ってきちゃってる。こんな状態で昼飯を食べ続けるのは飲食店の人たちにも失礼だし、なによりファンのみんなを騙すことになる。

我慢なんてしないほうがいい。ありのままの私を受け止めてほしい。それでも嫌われたくはないので、適当な理由を並べて先輩に説明して一緒に昼飯に行くコンビを解消した。なんだ、簡単に済んだじゃないか。こんなことならもっと早く言えばよかった。

これからはソロとして、いままで以上に表現の幅を広げていきたい。具体的には、出たくない飲み会の誘いを断りたい。