はっはーん。
鏡見てて気づいたんだけど今の俺の頭、ダンディみたいだ。
うわーい、おいしーい!
ゲッツ、ゲッツ&ターン or Die.
Cry, Cry, Crying......

別においしくなくていいよ。
俺の人生は誰かの慰みものじゃねえ。
これでもせいいっぱいやってんだ。
人の気持ちってもんを考えたことがあるのか?

じゃあもし仮に君が女に生まれたとして。
特別に可愛いとか美人てわけじゃない。どこにでもいるような平凡な顔で。
だが乳が半端じゃなくでかかった。なんとJカップ
その子はタレントになりたくて、ある出版社が主催したミスコンに応募した。
そして最終選考の5人に残った。でもそれを見た読者は、全員が「あー、乳で」と思ったろう。実際そうだった。
当然グランプリは逃したが、なんか残念賞みたいのを貰って、なんとか憧れの芸能界に入ることができた。

ところが与えられた仕事は酷いものだった。完全にイロモノ扱い。あからさまに小さい水着を着けさせられてのグラビア撮影、サイン会、接待。
今日のロケは渋谷、ハチ公前交差点。そこを水着で、走れと言われた。

スタッフの合図を受け走り出す。
真昼間の渋谷、居合わせた大勢の人々の好奇の視線に晒されて。
上下に激しく、すさまじく激しく乳を揺らしながら。
懸命に交差点の向こう側を目指して駈け抜ける、その永遠にすら感じる瞬間(とき)の中で。

どんな気がする?

どんな気がする?