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世界一かっこいいインターネットプロバイダ、ヤフーBB大先生のせいなのか、ここんとこ回線がとんでもなく重いので、ネットしててもストレスが溜まるばかり。だってウェブサイトが表示されない。メールも受信できん。こんなんじゃネットできない。どういうつもりなんだ。俺に死ねというのか。
しょうがねえな。サポートに電話してみよう。
「はい」
「あの、サポートセンターの方ですか?」
「ああ、そうね。人はそう呼ぶわね」
「え、じゃあ虫はなんて呼ぶんですか?」
「知るかよ」
「わあ、ひでえや。自分から振っといて」
「どんな御用かしら?」
「えーと最近、回線が異常に重いんですけど」
「ふーん。それで、君はどうしてほしいの?」
「え? いや、どうしてほしいって、そりゃ」
「照れなくていいのよ? 言ってごらんなさい。どうして欲しいの?」
「…ちんちん舐めてほしい」
「死ね」
「うわあん!」
「おととい死ねよ。てゆうか、用が無いのなら切るわよ? こっちだって暇じゃないんだから」
「ああ待って! ちょっと俺の話聞いてくださいよ」
「かしこまりました。どうぞ」
「えーだから、こないだから急に回線が重くなって、これ絶対おかしいから、なんとかしてもらえないかと…」
「くすくす」
「何が可笑しいんだよ」
「ぎゃは! 鉄郎おもれー」
「ヤンマガ読んでんなよ! いい加減にしろよこの淫売! 俺を舐めんな! …あ、いや、やっぱ舐めろ!」
「ひどーい! そんな言い方しなくたって…しくしく」
「あ、ごめん、言い過ぎた」
「えーんえーん」
「悪かった。泣かないでくれよ。お願い許して。なんでもするから」
「じゃあ、チューして」
「え? ふざけるなよ…」
「ふざけてないもん」
「勘弁してくれよ…」
「して★」
「チュ…チュ〜〜」
「あ、なんだもう5時じゃん プツッ ツーツーツー…」
「うおおおおおお!!」
君ともう一度、話がしたいんだ。