年が明けた。だからといって浮かれた気分になんてなれやしないんだ。僕は今年も、現実に打ちひしがれ、深い闇をさまよい、嘔吐を繰り返し、無様にのたうちまわるのだろう。夢は果てしなく遠くにあり、とても手が届きそうもない。

いつだって僕の欲しいものは、たったひとつだけなのに。

ああ、世界ね。