■
「なーまっつん、メルヘンニュース聞きたくない?」
「え、なんですか? それ」
「昨日さあ、オリベたんがそこにあるアマリリス、いじってたんだけどさ」
「はいはい」
「花びら掴みながら、『ポテチみたい…』とか」
「ほうほう」
「茎を握りながら、『ネギみたい…』とか言ってて』
「ふんふん」
「しまいには花に顔つっこんで蜜吸ってたよ」
「きゃー!」
「いやーあれは萌えたな。萌え」
「ええーなんか、嘘臭いですよう」
「嘘でなどあるものか。あ、おーい、オリベたん、こっち来な」
トテテテテ… 「…なんですか?」
「昨日蜜吸ってたって本当?」
「…え、えーと」
「オリベたんは妖精なの?」
「…あ、あのう」
「か、かわいい…食べちゃいたい!」
「おいまっつん、おまえはおっさんか」
「だ、だって、オリベたん、あんたって子は…」
「…わたし、今年はセクシーな女を目指すんです」
「「………え?」」
「じゃ、じゃあ俺もセクシー目指す!」
「わ、わたしも!」
「オラもだ!」
「おいどんもでごわす!」
「あっしも!」
「あちきもー!」
「「「「「「あっはーん!」」」」」」
「「「「「「うっふーん!」」」」」」
我がチームの今年の目標:セクシー