ペットだーいすき! チワワかわいー! あの愛くるしい表情、しぐさ、たまんなーい! どこまでも俺を追いかけてくるんだもん、抱きしめずにはいられないよ! しかもおいしかった。ゲフッ

…まあ実際問題うちアパートでペット飼えないしね。内緒で飼うにしたって餌与えなくちゃならないし、糞尿の始末もしなきゃだし、あとペット飼うと部屋が臭くなるじゃん。それがイヤ。たまらなくイヤ。しかし、どんな臭さも俺の枕のニオイに敵わないのであった。えっへん。

ともかく動物は面倒。だから俺は鉢植えの草を買ったのさ。これなら育てるのも楽だし、なにより畜生より丈夫なんだよ草は。この茎千切って土に埋めたら育つって聞いたぞ。なんてタフガイかつ癒し系。さあ草よ、頑張って俺を癒すのだ。そして今日も俺は草に話しかけるのです。

なー草よ。ちょっと聞いてくれる? まったく世間の奴らはどうかしてるぜ。誰も俺の素晴らしさに気付かねえんだ。酷い話だよね? やっぱり俺のことをわかってくれるのは君だけだよ。君しかいないよ。うん、まったく君はかわいいね。じゃあさあ、俺のいいところ、100個挙げてみて。3分以内に。

3分後、草が枯れた。