馬鹿な。俺はまだ枯れちゃいない。その眼差しは光を失ってはいないのだ。 だって向かいのお姉さんのブラウスのボタンとボタンの隙間からブラが見えているのです。ところがどうしたことじゃろう、ヤングどんのファントムはスクランブルしなかったということじゃ。めでたしめでたし。…ぎゃー!

まだ終わりじゃない。まだ始まってもいない。まだ潜ってない海もある。つか、海に潜ったことはない。秘書を雇ったこともない。靴屋の店員にもなってない。あーそれより靴下屋の店員のほうがいいか…うーとにかく、このままで終われるわけがねえよ!

やれる。まだまだやれる。俺に不可能は無い。目の前に何が立ちはだかっても負けやしない。強い。不死身だ。フサフサだ! 邪魔する奴は叩き潰す!

「通り抜けできません」

通り抜けてやるぜー! ガサガサガサー! そして公園へ着く。乗って揺れて遊べるパンダがある。

「大人は乗れません」

乗れるわー! グワングワン! 揺れながら饅頭を食らう。む、なんだこの白い四角いものは。

「たべられません」