道にバナナの皮が落ちてるのを発見してテンション上がったよ。こんなの生まれて初めてだもの。めったに出会える場面じゃない。だけど上手に滑れる自信がなくて、後ろ髪を引かれる思いで立ち去ったんだ。さよなら、バナナの皮。きっと君なら俺なんかよりやさしい人に滑ってもらえるさ!

それで思い出したんだけど、以前、都内のちょっといいホテルに泊まったとき、いちばん感動したのがバナナね。あの、ホテルの中にあるジムの更衣室に、リンゴとバナナが置いてあるんだよ。どうやらそれはオブジェとか、デッサンのモチーフとかじゃなくて、自由に食べていいらしいの。なにこれめっちゃセレブ!めっちゃバナナ!でもそこで慌ててがっついたらみっともないからさ、ちゃんと部屋に持って帰って、夜中に小腹がすいたなーってときに食べたよ、セレブらしく。

だからつまり、バナナってのは富の象徴なんだよね。どれだけ多くのバナナを用意できるかってことが金持ちとして重要なわけ。たぶんパリス・ヒルトンの家とかは、もうあちこちにバナナが置いてあるはず。どこにいたってバナナがあるから、パリスはそれを剥いて、むしゃむしゃ食べて、皮なんかポーイって投げる。だから床はバナナの皮だらけ。あちこちで使用人が滑る滑る、転ぶ転ぶ。それを見てパリスがゲラゲラ笑う。

けっきょく金持ちってのはそういうことなんだよね。