先の見えない不況による閉鎖感を吹き飛ばすために、パーマをかけてみた。俺がなんかやらなきゃって思って、かけてみた。美容院で頼んだ、こういうふうにしてくださいって指差した写真とは、結果としてまったく違うものになったけど、後悔はしていない。でもどうせマスコミは、「またまた大失敗!」とかなんとか、面白おかしく書き立てるんだろうな。

しかしいいもんだよパーマは。なんかテンション上がる。見た目の印象の薄さには悩まされてきたけれど、これでばっちりキャラが立った。自分でも鏡見るたびに「誰だこいつ!?」って思う。昔のアメリカの童貞映画に、こんなやつ出てたよ確か。バカでスケベでどうしようもない奴なんだけど、なぜか憎めないんだよなあ。

ただちょっと注意しなきゃいけないのが、バランスね。パーマ後初出社の朝、ほんと眠くて、もう少しだけ寝ようかなって思ったんだけど、頑張って起きた。まあ普段なら遅刻してしまうとこだけど、やっぱりこの頭で遅刻はまずいでしょ。「おまえ遅刻した上にそのパーマ!」って怒られる。そりゃまあこのパーマに反省の色は見えない。パーマでふざけてるぶん、他は真面目にしないとね。

かくして遅刻はせずに出社して、けっきょくまあ、かなりウケたね。してやったりだよ。あいつら笑わすのなんて簡単なんだ。君もやってみたらいいよ。