俺が職場のみんなに配ったお土産を、やけに嬉しそうに咀嚼しているまっつんを見ると、何故だか残忍な気分になるぜ。

旨そうに食いやがってよう、まっつん。
俺に突然「私って馬鹿なんですかね? 自分じゃわかんないんです」と聞いてきた、まっつん。
オリベたんに「お母さんみたい」と、ある意味”オメエ眼中ねえよ”発言をくらった28歳女、まっつん。


「ねえ、まっつん」

「はい?」(モグモグしながら)

「まっつんは本当に、食い物が好きだなあ」

「え。食い物って…」

「違うかい? 君はいつも食い物ばかり食べているじゃないか」

「や、だってそれは」

「そして君は明日も食い物を食べるんだろう? 性懲りもなく」

「えーとあの、言ってる意味が…」

「まったく、はしたない女だよ! 食い物を食べることしか頭にない!」

「あの、わたし、忙しいんで」


そこそこ楽しかった。