会社という組織において最も重要な意味を持つもの、それは派閥です。一匹狼を気取っても大きな力には敵わない。この星のいっとーしょーになりたいのなら、数の力で伸し上がるのだ。

ヴィヴィアンっ子のオリベたんを自分の派閥に引き入れるため、俺とキノさんの血を血で洗う熾烈な戦い。指し当たって派閥の人数は多いほうがいいし、なにしろオリベたんは若い。あと、歩き方が可愛いもんな。

キノ 「オリベたん、オリベたんはキノ派だよな?」

ヤング 「なに言ってんだい、オリベたんはヤング派だろ?」

オリベ 「……………」

キノ 「いい子だからこっちおいで」

ヤング 「そっちじゃないよ、こっちだよ、ルールルー」

オリベ 「……………」

キノ 「ヤング派になったりしたら、全力でぶっつぶしちゃうぞ?」(笑顔)

ヤング 「あぶないよ、キノ派に入ると、デブになるよー」(笑顔)

オリベ 「……………」

まっつん 「みなさん、なにをしてるんですか?」

キノ 「うるせえ! ザコはすっこんでろよ!」

ヤング 「君に用はない。とっとと去りたまえ」(社食の食券でツラをはたく)

まっつん 「ひどい、シクシク…」

オリベ 「……………」

キノ 「オリベたん、ほら、お茶飲むかい?」

ヤング 「こっちには漫画があるぞう」

オリベ 「……………」

キノ 「からくりのオモチャですよう」

ヤング 「おいしそうだろ? このお菓子」

オリベ 「ばくっ、むしゃっむしゃっ」

オリベたんはカントリーマアム派。