あぁ、全てが人並みに、うまく行きますように。
暗いだなんて言うなって。全てよ、運命の思うままに。

ゲームキューブ用ソフト、『ゼルダの伝説 風のタクト』をプレイ。主人公のリンクはさらわれた妹を助けに行くため、おばあちゃんと別れ海賊船に乗り込み、敵のいる島を目指す。うわーすげえおもしろくなってきた。と、ここで僕はゲームをセーブし、ゲーム機の電源を落とす。

すっかり忘れていた。いや、あえて思い出さないようにしていたと言うべきか。よみがえる忌まわしき記憶。そして僕の心配は現実のものとなった。悪い星の下に生まれてきた運命を呪うしかないのか。神はこんなことまでも、僕には許してくれないのか。

ディスプレイの向こうに広がる三次元の世界の中でキャラクターを自由自在に操れるこのゲーム。視点がくるくる変わる。世界がぐるぐる回る。やっぱり駄目だ、僕はこういうゲームをやると酔って頭が痛くなる。これじゃゲームを続けられない。僕は世界を救えない!

頭痛に顔をしかめつつ布団に潜りこむ。その晩は悪夢にうなされた。

ううーーー
ヤレバデキルコ…ヤレバデキルコ…