いいかげんしつこいと言われるかもしれないが、寒い。寒いんだよう。なんだこれ。この寒さ。おかしいよ。去年はこんなじゃなかった。おととしだってこんなじゃなかったよ。はてな? じゃあこの冬の寒さ、どうしてなんだろう? あや、ひょっとして、神様が風邪をひいているのかしら? だったら神様、おまえをこーろーす。

歳とともに寒さが体にこたえるとはこのことか? は、馬鹿な! こら女子高生、それは肌色のズボンなんだろ? じゃなきゃこの寒さをしのげるはずがない。ほんとによくできてるな、まるで何も履いてないみたいだ。いやまてよ、舐めてみなければ…ゲフッ! 素敵なキックですね。

畜生、ふざけんな。俺はまだ若い。老いぼれるには早過ぎる。駅のホームに腹を抱えてよこたわる俺に冬の風が容赦なく吹きつける。寒い。寒いどころか痛い。痛い痛い。ところで痛風ってどんな痛みなんだろう?