最近、長谷川京子が可愛いとか、好きだとか、匂い嗅ぎたいとか、どうこうしたいとか、そんな感じのことを言ってる人をネットでよく見かけるんだけど、まあ、いいんじゃないの。思うのは自由だから。所詮は叶わぬ夢だけど、それが君達のあまりにショボい人生の励みにでもなれば、いいじゃない? 俺はそれを止める気はないよ。

たださ、悪いんだけど、まあこんなこと言うとアレだけど、君達にはショックでかすぎるかもしれないけど、俺、実を言うとさ、京子とキスしちゃったんだよね。ふふん。彼女とのキスの味は、なんていうのかなあ、なんとなく紙っぽい感じでさ。で、ほのかにインクの香りがした。あれは素敵な体験だったなあ。

まあ君達が京子に対して安っぽい妄想をするのは勝手だけど、現実には彼女とイイ仲になっちゃった男ってのが、こうして存在するんだよね。ここに。ほんと悪いけど。現実ってのは、映画や小説とは違うし、ましてや妄想の果てに位置するものじゃないんだよ。それだけははっきりと、その胸に刻んでほしい。

で、俺と京子の馴れ初めなんだけど、偶然神社の階段の上で転んで二人でもつれあってゴロゴロゴロゴロー

「ないー!」

「あるぅ〜〜〜〜〜!!」