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まっつんがほわほわんとしたパーマネントをあててきたけれども、それについてなんか言ってあげるほど、俺はやさしい男じゃないんだぜ。そうだ、今日からちょうど一ヶ月後。その日に気付いたふりをしよう。…なんてことを考えていたら、妙に上気した顔でまっつんが席に戻ってきた。
「ちょっと! ちょっと聞いてくださいよう!」
なんすか。俺ちょっと忙しいんで、髪に関する話題ならパスしたいとこなんですけども。
「今、トイレで、あっちのチームに新しく入った可愛い娘と一緒になったんですけどね!」
ああ、あの娘。確かに可愛いね。だってあのウッツが8点つけてた。
「で、その娘が私を見て、ジャニスみたいですね! って。ジャニスみたいって!」
ええー、ジャニスって。俺も外人とかよく知らないからジャニスつったらジョプリンしか浮かばないんだが。ねーあのさーまっつん、ジャニスって誰?
「知らないです!」
わー! すげえなこいつ。知らないのに喜んでやがる。
「ヤングさんは知ってるんですか!?」
えー、やっぱジャニス・ジョプリンのことなんかなあ?
「へえー! その人、可愛いんですか!!??」
ああー、うーん、そういうの俺、よくわからんから、ちょっと自分で確認してみなよ。ほら、ネットでみつけたから。これ見て。