今なにが流行ってるのかよく知らない。知ったこっちゃない。だって流行り物にすぐ飛びつくと大変だろう。混んでたり、手に入らなかったりする。それに流行ってるからっていいものとは限らない。これが問題だ。馬鹿な連中ってのはすぐ流行に飛びついて引っ掻き回して、やたらそのものについて語りたがる。ところが本当に自分がそれを好きかどうかなんて、わかっちゃいないんだよ。僕はそんなことに付き合うのはうんざりだ。だから流行物にはなるべく近づかないようにしてるのさ。

そしてここが重要なんだが、僕は決して流行に疎いってわけじゃないんだな。ただ、みんなが熱病に浮かされている最中に、あえてその中に飛び込もうとは思わないだけさ。それに本当にいいものは、その流行が過ぎたあとでも輝きを失うことはない。だから僕は良さそうなものには遅れて手を出すことにしてるんだよ。この方法は物事を冷静かつ客観的に見極めるためにも実に効率的だ。でも弱点もある。それは例えば僕がなにかの作品をみんなより遅れて楽しんだときに、それについて語れる相手がいないってことなんだ。だってその頃にはもう連中ときたら、他の流行を追いかけるのに必死なんだからさ。

で、誰か僕とエヴァンゲリオンについて話してくれないかにゃー?