休日の午後に友達から電話がかかってきて、「何してんの?」って聞かれても、捨てる雑誌を縛ってたなんて、俺に答えられるわけがないんだぜ。だって謎めいたイメージで売ってますもん俺。そんな生活臭まるだしなこと言えるはすがないっての。だから。
「マガジンをかっこよく縛ってたとこさ」

つまり俺が週末に所帯染みたことをやったとしても、それを君がやってるのと同じ感覚で捉えてほしくはないんだな。洗濯をするときの俺は常に未来を見据えているし、便器を擦るときの俺の顔はとてもガーリーなのだ。あと勘違いしないでもらいたいんだけど、俺は決して暇じゃない。このあとも祭りに行かなきゃなんだ。ヤマザキ春のパンまつり。

週末に予定が入ってないわけでは断じてない。なにしろ今日を家で過ごすことは、先週末から決めてたんだからな。よーしじゃあ来週末は何をしようかな、やっぱり家で過ごそうかな? っていうか、あー今日はだって頭が痛いんだもの。最近体の具合が悪いから休日も家にいるしかない。これは仕方のないことだ。そんな言い訳ができるから、頭痛くて良かった。助かった。