いまいま、あるところに立派な社長がおったんだが、死んでしまったとさ。
一人息子がその跡を継いだが、ところが困ったことにこの若社長、まったく働こうとしない。
たまりかねた美人秘書がどうして働かないのか問いただしたところ、若社長はこう言ったそうな。

「君がパンツスーツだから、働けないよ」

美人秘書はすぐに丸井へ行き、そこで買ったスカートを履いて戻ってきた。
ところが若社長はこう言ったそうな。

「パンストが黒だから、働けないよ」

美人秘書はすぐにコンビニへ行き、そこで買ったナチュラルな色のパンストに履き替えて戻ってきた。 ところが若社長はこう言ったそうな。

「香りがないから、働けないよ」

美人秘書はすぐにアメ横へ行き、そこで買った香水をふりかけて戻ってきた。
ところが若社長はこう言ったそうな。

「香りが違うから、働けないよ」

美人秘書は一日かけて東京中を歩き回り、手に入る全ての種類の香水を買い込んで戻ってきた。
すると若社長は美人秘書の靴を脱がせてこう言ったそうな。

「うん、いい香りになってきたぞ」

間もなく会社は潰れたとさ。めでたしめでたし。