この秋におけるオーバーニーソックスの大流行、大変喜ばしいことであります。いまや幅広い層に受け入れられたニーソックス。その流行の土台には、メイド及びショートパンツの流行があったのはもちろんですが、大局的にはそれも含め、全てが私共の長年に渡る地道な工作活動によって導かれたものだということは、もはや疑いようのない事実でありましょう。

しかしこのような状況においてこそ、浮かれてばかりではなく、あえて足元を見つめ直す…あーそう、二重の意味で…足元を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。その上でより一層の努力を重ねていくことが、ニーソックスを一過性のブームとして終わらせず、女性のファッションの定番として定着させるために必要であると、私は考えます。

ひとつここで皆さんに問いかけたいのは、果たして絶対領域だけが本当に絶対なのかということです。否!けしてそうとばかりは限りません。これを肝に銘じていただきたい。ご存知のようにスカートとオーバーニーソックスの間の太もも部分を絶対領域と言いますが、確かに、わずかに出ている部分に惹かれる気持ち、それもわからないではありません。ですが、実はソックスに覆われた部分、膝やくるぶしやつま先等にこそ、より深き官能が隠されていることを、皆さんに知っておいてほしいのです。

つまり私が言いたいのは、人の数だけ絶対はあるということなのです。このことをしっかりと受け止めて、地に足をつけ、我が校の生徒らしい冬休みを過ごしていただきたいと思います。