寄る年波と冬の寒さに勝てず、私は本日遂にモモヒキを履いて出社してしまいました。まあ、そうですね、人生にはいろんなデビューがあるってことです。30を過ぎてからというもの、この最後の一線だけは越えまいと、なんとか踏ん張って耐えてきたわけですが、いいからほっといてくれよ。もうわしなんてどうなってもいいんじゃよ!

してその履き心地なんすけどね…なにこれすげーあったかいのな!それにフィットしててさ、なんか冬と戦う勇気がもりもり湧いてくるんだよ。いやーやっぱり、おっさんは良い物ってのがなんなのかわかってる。サウナにしろホルモン焼きにしろ、おっさんが好むものに間違いはない。でもちょい不良オヤジなんてのはぜんぜん駄目だよ。あいつらは素肌に皮ジャケット羽織って乳首勃てて凍えろ! 震えて眠れ!

とまあこんな具合にちょっとプライド捨てたら新しい世界が待っていた。そりゃ確かにモモヒキ、格好悪い。でもバレエのタイツだって似たようなものじゃない。わしらは会社という舞台で仕事というダンスを舞い踊るのよ。もちろん誰もがプリマの座を狙っているの!