近所の女子大が学祭をやってたんで、ちょっと寄ってみたんだ。べつにやましい気持ちはない。女子大生にパンフをもらって女子大生たちがあふれる構内を歩き、女子大生にお金を渡して女子大生が作ったチヂミを食べましたがなにか問題でも? 普段は女子大生が座っていると思われる椅子に座ってね。

でもそんなことはどうでもよくて、実は確かめたいことがあって、それはもうずいぶん前から僕を悩ます問題で、解決の糸口はこの女子大の校舎の最上階、廊下のいちばん端、そう、ここ、北向きの窓に。

気を落ち着けて窓を開け、外の景色を一望する。……やはりそうだった! 立ち並ぶ家々の隙間をギリッギリで抜け、上から見下ろす角度で僕の部屋の窓が見える。けっこう遠いけど。

てことはなんですか、この窓辺に立ち、外を見ていた女子大生がいた場合にね。しかもその娘はかなり視力がいいとして。その頃僕はたまたま部屋の窓を開け、宗教的な儀式を全裸で行っていたとしても不思議じゃない。それをもし、女子大生に発見されたりしたら。もうその娘はドキドキしちゃって、その後の授業なんか手につかなくなっちゃうんだろうね。

パパとママはこうして出合ったのさ。