こたつが壊れた。スイッチを入れてもぜんぜん温かくならないので、もしかして「冷やすモード」になってるのかと思ったけど、もちろんそんなことはなかったよ、「冷やすランプ」は消えていたもの。

まあ気持ちはわかる。確かにあまりにも寒かった。そんな空気を温めるなんて、そりゃあきつい仕事だよね。会社に着いて、自分のデスクに仕事が山積みになってたら、かなりげんなりするもんねえ。しかもそれが毎日続いたせいで、こたつさんは過労で逝ってしまわれた。悲しくて後を追いそうになったよ。

こたつのない冬を、僕は知らない。35年間、ずっと共に冬を過ごしてきた。途中でスキーやスノボに手を出したりしたこともあったけど、僕の心のNo.1 ウィンタースポーツは、いつだってこたつだった。そのかけがえのない存在を失ったいま、どうしたらいいのかわからない。

新しいこたつを買うことも考えたけど、こんなに悲しい別れが待っているのなら、もう二度とこたつなんて買いたくないよ。