飲み会とか旅行の幹事をやるときに、参加者の中に困った人がいると面倒だよね。会社の先輩がそのタイプで、まあとにかく文句ばかりつけるんだよ。料理が不味いとか勘定が高いとか、店のバイトの娘が可愛くないとかさ。

もーなんなの。そんなに不味くもないし高くもないですよ。あの娘だって俺はけっこういけますよ。だったらおまえが幹事やれよっていう。やらないんだったら黙って幹事様の言うとおりに飲んで食って金払ってそのまま滅ぶ方向でお願いします。

この人ってほんと文句ばかり言ってる。呼吸をするように文句を言うんだ。それが生活のリズムってことか。スネアのタイミングで文句が入るから。きっと文句を言いながらでなきゃ、まっすぐに歩くことすらできないじゃないかな。

社員旅行で北海道に行ったときもそう。クラブを送るゴルフ便が高いとか、それは俺じゃなくて運送会社に言ってよね。天気がすぐれないのは、良純に頼んでみて。腰が痛いなんて、う〜ん、もっと痛くなれ〜

そんで札幌の地下鉄がちょっと高いとか、そんな数百円のことを俺に言うもんだから、ついカッとなって

うるせーーーーーーーーー!!!!!!!!

300円やるから黙れ!!!!!!!

って言ったらしゅんとしちゃって。でもまあその20分後にはホテルの部屋の文句言ってたけど。

あげくに蟹専門店で、蟹そんなに好きじゃないなんて発言。いやーもう、俺の仕切りに対してならまだしも、この雄大な北の大地によくそんな暴言吐けるもんだと感心したよ。そんなこと言われたら、あの温厚なまりもっこりさんだってキレて、北海道をこう持ってこう殴ってくるよ。あのときはほんと、生きて再び本土に帰れないことを覚悟したよ。