ギャグにおびえる日々

先輩の冗談が最近特にひどい。確か俺とたったふたつしか違わなかったと思うのだけど、40を過ぎたら、そういうもんなのか。もはや定番中の定番、下手したら辞書にも載ってるような、もしかして遺跡の壁にも描いてありそうなくらいの、昔ながらのおやじギャグをぶん投げてくる。

そりゃまあ、私も大人ですし、先輩にはお世話になってます。だから先輩の気持ちにはできるだけ応えたいけど、あんまり連発されると嫌気がさしてきて、たまに聞こえなかったふりとかね。そしたらもう1回言われた上に顔をのぞきこまれちゃって。いやいやいや、僕はそんな危険物を処理できる免許は持ってません!

どうすることもできずに目をそらしたら「冷たいなー」と言われ。いや、そんなね、なんでも笑うような客を相手にしてあなたは満足ですか? そんなぬるま湯に浸かったような関係なんてまっぴらだ。もっとお互いに切磋琢磨して、日本一面白いSEを目指す気はないんですか!? ないよねー。無理せず楽して生きたいよねー。

つまらない冗談がどんどん浮かんでしまうのは、多くの中年男性が患う病気なんだと思う。だからそれはしょうがないんだけど、浮かんだギャグはその場で言わず、ツイッターにでも書いたらいいのに。そしたら僕らは助かるのに。