人生ゲーム

朝、目覚めたらなんだか体調がすぐれないとき、風邪をひいたのか、もしくは単に仕事に行きたくないだけなのか、なかなか判断がつかないってことない? めちゃめちゃ具合が悪かったら当然休むんだけど、なーんかはっきりしない感じ。風邪なら風邪で、もっとガツンと来てくれないと困るよ君。そんな中途半端じゃなにやったって駄目だぞ! 本気出してみろよ。おまえには、わしのようになってほしくないんじゃよ……。

そんな朝の脳内議会に、なんだかだるい理由として新たに加わった候補が、歳のせいってやつ。もしかして俺の年齢的には、だるいのなんて当たり前のことなのかな。世間のおっさんはみんな、こういうの普通に背負って生きてるのかも。それなら俺だけさぼるわけにはいかない。他のおっさんに申し訳ない。俺だってみんなと同じように、くたびれた体にムチ打って、傷ついた心抱きしめて、腐臭を吐き出し、黄緑色のネバネバした液体をまき散らしながら会社に向かうよ。側転で。

そんで会社で調子が悪いって言うと、体動かしたほうがいいとか、スポーツやんなよとか言われるんだけど。いやもうスポーツなんてね、得意だったらとっくにやってる。スポーツ苦手だからいまの俺があるの。だから逆にスポーツできなくてよかったって思ってるくらい。つかまあ、言っちゃえば人生がスポーツじゃないか。ルールとしては、生まれてから1年経つごとに1点入る。もちろんたくさん点取ったほうが勝ちだよ。俺いま38点。そこそこじゃないの。