0デニール地帯

ひざの裏の部分が開いているタイツ。

数日前に思いついたこのアイデアが、ずっと頭から離れない。もしかして俺、とんでもない金脈を掘り当てちゃった? 想像してごらん。天国はない。国境もない。タイツのひざの裏の部分もない!

ニーハイ、レギンス、トレンカと来て、ひとまず落ち着いたかと思われたこの世界に風穴を開ける大革命でしょこれ。ニーソの上のふとももを絶対領域と呼ぶなら、タイツの開いたひざ裏はなんと呼ぼう? ううーなんかもう、よくわかんないけど、忙しくなりそう!

夢かもしれない。でもその夢を観てるのは、俺だけじゃないって信じてる。街に出れば目の前に広がるタイツの森。俺の目に映るひざの裏は、すでに丸く開いている。