次いってみよう

季節が変わるたびに衣替えして、こたつしまったり扇風機出したり、もうそういうの面倒になったよ。だって月日が経つの早いんだもん。こないだしまった物をまたすぐ出してるような気分。なんとかもうちょっと月日遅くならないのか。地球の回転速度の弱ボタンどこなの。

だからもう四季なんていらない。今までの人生で季節の移ろいとかはじゅうぶんに堪能した、もうたくさん。俺に四季など必要ない。だいたい四季なんて弱者の言い訳だろ? って思った5秒後に、やっぱり四季は必要って思った。だって生脚と黒タイツ、どっちか片方なんて選べない。まだまだ俺は四季を味わい尽くしてない。

まあけっきょく金持ちにさえなれたら、面倒な家事は全て使用人にやらせればいいわけだ。もっと金持ちになったら家を4件並べて建てて、春夏秋冬と住処を変えるのもいいんじゃないか。いや、4つの部屋が田の字のように並んでて、季節が変わるとドリフのコントから歌への舞台チェンジのように、俺の座ってる床と背後の壁が回ったらそれでいいのか。じゃあそれで。俺と入れ替わりでキャンディーズ出てきて歌って。