曲を気にする

ロンドンオリンピックの開会式でポール・マッカートニーが『ヘイ・ジュード』を歌ってるのを観て、この曲をこの場で歌うのはどうなのかなって、ちょっと。

ジョン・レノンが最初の妻シンシアと離婚することになって、ジョンとシンシアの息子のジュリアンが落ち込んでいるのを励ますために、ポールがこの曲を作ったって話だから。

まあそんな由来はさておいて、みんなが知ってる名曲なんだから、べつにいいじゃないってのはわかってる。俺は余計なことを考えすぎだし、外に出て運動したほうがいいんだろう。

こないだも休日に職場にいたら、何故か館内放送で『小林明子/恋に落ちて』のオルゴールバージョンが流れ出して、不倫の歌を職場で流すなんてって思ったけどね。

そして続けて『徳永英明/壊れかけのレディオ』のオルゴールバージョンが。何なの。レディオなのかオルゴールなのかはっきりして。壊れかけのレディオが、潰れかけのオフィスで。目的は何なの。

いやまあ、そんなことばっかり考えてても疲れちゃうし、たぶん幸せになれない。でも気になっちゃう。『ヘイ・ジュード』の後半のほうとか、ジュリアンを慰めるのそっちのけでポールが楽しくなっちゃってる感じが気になっちゃう。

膝をかかえて顔を伏せてるジュリアンの周りをポールが「ナーーーナーナー…」て歌いながら飛び跳ねて「ヘイ・ジュード!」のとこでジュリアンの頭をひっぱたくイメージが、頭から離れない。