お部屋探し地獄

引っ越した。今回は次の更新まで期間があったから余裕を持って新居を探せたんだけど、そうなってくるとなかなか決められないね。たくさん内見したけど、どの部屋もちょっとだけ気になる欠点があったりする。階段が急過ぎたり、電気コンロだったり、ベランダに出るとトンカツ臭かったり。

そういえばデザイナーズ物件も内見したんだけどなんだあれ。いやオシャレなのはいいんだけど、なんか無理矢理だなって。2階が入口でダイニングキッチン、3階が寝室とバルコニー、1階がバストイレと洗濯機置き場。やたら空間を縦に通そうとすんのな。そんで階段の手すりの柱が少なくてスカスカだから、こんなとこ住んだら俺いつか絶対に誤って落ちる。寝ぼけて死ぬのは嫌だ。これがオシャレに命をかけるということか。オシャレと安全が共に生きていく道はないのか。

だいたいデザイナーズ物件に住むための服がないわ。スエットにキティサンダルでヨーカドーの買物袋下げてこの部屋に帰れないだろ。尾行してた公安だってずっこけるわ。やっぱりグラサンして上半身裸にネクタイ&ジャケットでギターケース背負って帰ってきて、グラサンも服も脱がずに煙草くわえたままシャワー浴びる人じゃなきゃ無理だろ。俺は健やかで穏やかな余生を送りたいので普通の部屋がいい。

そんなこんなで散々探した末にやっとみつけた部屋に住み始めて、嬉しくてニヤニヤしてる。駅まで歩く途中で、内見したけど選ばなかった部屋を眺めて、やっぱりここにしなくて良かったと喜んでいる。ネットで物件を探していたせいでいまだにバナー広告にオススメ物件が表示されるんだけど、そしたらクリックして物件の情報を見て、うちのほうがいいことを確認してほっとしてる。この行為は日課と化していて、しばらくやめられそうにない。