世界に向けてドーンとこう、言いたいことがあったような気がしたんだけど、忘れちゃったよ。確かすげーいいこと言うはずだったんだ。なんかえれー深いこと考えてたはずなんだ。でも忘れた、全部吹っ飛んだ、残念だけど。まあ全ては今日すれ違ったときに俺にパンチラ見せた、自転車乗ってた女の子のせいだ。くっそーあいつめ、ちょっと一言だけ言わせろ、サンクス!

ってまた俺がいやらしい人間だということを、世界に向けてドーンとこう、露呈する結果になったという、嘘のようなほんとの話、悲しいくらいほんとの話。ほんとはもっとマシなことが言いたかったよ。君に認めてほしかった。水虫持ちだって立派なことが言えるって証明したかったんだ。

それも叶わぬ夢だっていうのなら、いいさもうわかったよ俺、触手出しちゃうからな。