赤いスカートの女

向こうから自転車に乗ってきた女の人が、ミニスカで、パンツ穿いてなかった。なんかそういう、あまりにも意外なことが起こると、一瞬よくわからなくなるよ。そんで、えーと、えー……ああ! って。つまりこれはあまりにもレアなケースのやつや!!

あわててそのへんのジーンズメイトでパンツ買っておーいって追いかけようと思ったけど、もうそのときにはその女性は遠く小さくなってて、ちょっとした上り坂をぐんぐん走ってた。なんか、テンション上がってんのかなあ。

いやーしかし、真面目に生きてるといいことがあるもんだなーって、これはそんな単純な問題では済まされないのです。この出来事が証明してくれた。よかった、露出狂の女性はいるんだ……! マイナスイオンの効能よりも、パワースポットのご利益よりも確実なこと、痴女は実在した!

そのことはなによりも僕らに勇気を与えてくれる。まだまだ世の中捨てたもんじゃない。