突然の試練

レンタルビデオ屋で借りたCD7枚を入れた袋が返却ボックスの口に入らなかった。えーー、なにそれ。もっと口大きくしといてよ。いや、この巨大レンタルチェーンがこんな程度のことを想定してないってことはないか。ならば入れる方法はある? 俺は試されている?

このレンタル屋の全ての客にできて俺にはできないミッションなんてあるはずがない。そう考え袋に入れるCDの配置を工夫してるとこで店員が登場して「どうぞお渡しください」って。しゅーーーりょーーーー。もう、なんだよ。制限時間短すぎじゃないの。

日常の中でふいに訪れる試練。飛行機に乗って、備え付けのイヤホンで何か聞こうとしても何も聞こえない。チャンネルいじっても何も変わらず、つまり壊れてる。スマホにオフラインで楽しめるものは入ってない。文庫本は預けたスーツケースに入ってる。隣を見たら妻は寝てる。さあ、あと5時間、どうすんだ。

これは俺のミス。文庫本さえ手元にあれば問題はなかった。こういう最悪の事態を想定し、今後は気をつけるようにしよう。でもちょっと気になったので読書灯のボタンを押したら点かなかった。なるほど! じゃあ寝ますね!!